電波から電力 -- ワイヤレス送電

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 テレビ用電波から電力を回収,「センサを電池不要にできる」 という記事がありました。

 この記事によると、Intelが、電波から電力を回収するシステムを開発したとのこと。
 実際にこのシステムを用いて米国シアトル市のテレビ用電波塔から送信される電波を4.1km離れた地点で受信したところ,60μWの電力を回収できることを確認したそうです。
 具体的には,シアトルでのテレビ放送に対応した対数周期アンテナ(利得5dBi)に,4段のチャージ・ポンプから成る「電力回収回路」を接続したものを 開発した。受信帯域幅は30MHz。アンテナの寸法は長さ30cm前後,幅と高さはそれぞれ 20cm前後。電力回収回路の基板の寸法は数cm角。電力回収回路の負荷抵抗値は8kΩ,電圧は0.7Vとのこと。

 低電力マイコン「MSP430」を用い、2μW~2mWの電力で動作する915MHz帯RFIDの無線タグの試作品をもあるので、「60μWは,無線タグを駆動するのに十分な電力」らしい。

TIは光で
 Intelは電波で発電ですが、TIは光で発電するカード型の無線センサ・ネットワーク向けの開発キット「eZ430-RF2500-SEH(Solar Energy Harvesting)」という製品を出しています。太陽光のように明るい光でなくても稼働できるそうです。
 Intel同様電源が無い場所での利用を想定した製品です。

携帯は?
 電源不要!が魅力なのは携帯電話も同じ。 携帯電話用チップでも、待機電力10μA(1.1 - 1.5V cores, 1.8 - 2.75V IO)のOMAP730OMAP850というチップがあったりします。60μAあれば、コアの待機電力だけならまかなえそうです。Intelの集電方式は、理論値なら、220μWの電力改修も可能だそうです。実験地点の電解強度が何V/mだったのかは不明ですが、都内なら1V/m程度の電界強度がある地点は多いはず。東京タワーの直下ならもっと改修電力も大きいはず、送信電力をあげれば、・・・
 とか思いますが、ICNIRPの指針や総務省の電波防護指針を超えて、健康に害を及ぼすような電界強度にするわけにはいきませんので、携帯を動作させることは無理ですね。
 放置しておくと充電されている携帯電話も、Li-ion電池も自己放電しますので、この電力では無理でしょう。

 TV局に電気代を払ったり、NHKには受電料を払う時代は到来しそうもありません。
 なお、MCPCの検定試験には、電界強度に関する安全指針の類の設問は一切ありません。

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