Google位置情報サービスの精度

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Googleが、リアルタイムで現在地を通知するサービス、 Latitude の仕組みと実力を調べてみました。
測位方式
Latitudeで使う測位方式は次の4つです。
  • GPS測位
  • 無線LAN(WI-Hi)アクセスポイント位置からの推定
  • 基地局を利用した測位
  • 手動での現在位置の設定
Google Latitudeでは、自動測位か手動設定かを指定します。自動の場合は、GPS,Wi-Hi,基地局の位置の3手法を使って自動測位します。3つのうちどの方法を優先するかについての指定はありません。
位置の精度
位置の誤差に関するGoogleの見解は、以下のとおりです。
  • GPS測位の場合誤差は数メートル
  • 無線LAN(Wi-Hi)で通信した場合200m以内 (注1)
  • 基地局の位置から推定するはそれより悪くなる(注2)
(注1)無線LANの場合も、APの位置から端末の位置を割り出しますが、Wi-Hiの通信距離が短いため精度が高くなります。
(注2)携帯の場合、精度は、セルの大きさに左右されますので、Km単位の誤差があり得えます。
手動の場合は、自己申告ですので誤差は0~20万km(赤道の長さの半分)です。
GPS測位
Latitude対応端末のうち、GPSによる測位に対応している機種はとに対応している機種は、ここ
にリストアップされています。
GPS 測位は、24機のGPS衛星のうち何機利用できるかによって精度が変わります。4つ以上の衛星から電波を受信できる場合は緯度経度+高度の三次元測位が可 能で誤差は、5~10mと言われています。ビルなどの影になり利用できる衛星の数がこれより少ないと緯度経度のみの二次元測位になり誤差は数十メートルま で広がるようです。

無線LANアクセスポイントを利用した測位
GoogleはAPのロケーションから位置を推定するようです。
無線LAN電波で測位するサービスには、PlaceEngine というサービスがあります。Sony のVAIO Type Pがこれに対応しています。
GPS測位と無線LANのハイブリットはまさにLatitudeです。
PlaceEngineの精度は、おおむね 5mから100m 程度だそうです。
基地局を利用した測位
基地局の位置から現在位置を割り出す方法は、Googleの説明はここにあります。基地局位置のデータベースを、googleが持っており、携帯端末からのCELL IDを元に近接基地局を割り出し、基地局からの相対位置を複数の手法(various algorithms)を使って割り出しているそうです。
iエリアや、ステーションなどの位置情報サービスと同じ手法です。

基地局の設置間隔は都市部で500m程度、郊外で2~3Km程度と言われていますので、基地局を利用し測位方式の場合の誤差は、この間隔程度ということになります。
た だし、PHS場合WILLCOMがセルベースの測位を行っていますが、PHSの場合はマイクロセルであり、基地局の設置間隔は数十~数百メートルと小さい ため、誤差も小さくなります。が出ることはありません。なお、Google Latitudeが利用する基地局情報データベースがPHSの基地局もカバーしているという情報はありません。
基地局情報の収集
Googleは、基地局のデータベースを独自に作って持っているようです。

ユーザからの情報で基地局情報を作っているところもあります。
Wi-FiのPlaceEngineは、アクセスポイントがデータベースに未登録で、 PlaceEngine が現在位置を推定できない場合でも、 利用者に明示的に現在位置の登録してもらうことにより、 推定可能なエリアを拡大していくというのがPlaceEngineのコンセプトです。
他にもユーザからの情報で、DBを作っているサイトがあります。GSM CELL  やOpen Cell ID  です。
プライバシー
公開先指定:自分の位置情報にアクセスできる相手を指定します。
測定方法指定:自動測位、手動で自分の位置を設定、全員へ位置非公開の切り替えが可能
位置精度指定:だいたいの居場所だけ知らせたい場合は、'Share only city level location'という選択があり、凸凹市にいる程度の正確さで通知される(市の中心にアイコンが表示され、アイコンは現在位置を指し示す矢印無しの丸で表示される)。
基地局ID(CELL ID)や位置情報をサーバに教えることを許可する/しないの設定が携帯にあります。googleのサーバへ位置情報を提供するかどうかは、ユーザが設定し、ガード出来ます。
特色と用途
対応携帯端末は種類も多く、世界27ヶ国で利用できるということです。国と言語は、ここに掲載されています。日本では iGoogle gadgetは今のところ使えません(not currently available for your location.となる)
精度は悪くても良いから端末の機種を問わず世界中で使いたいといったニーズにはマッチするかもしれません。Wi-Hi、WiMAX、CDMAなどの複数の通信手段を使う場合も同様です。

相手の居場所を確認したくなる瞬間は多々あります。
「ごめん、残業で今日は無理!」と言われた時
「今、友達の家で勉強してる」と言われた時
「いまそちらに向かっているところです・・・」と言われた時
いつも外出中の部下の居場所を確認したい時
感想
こう考えてみるとLatitudeの出番は、相手が信用できない時が多いようです。
相手の行動、居場所に関する連絡が、信じられない場合は、Latitudeです。

とりあえず「お互いをLatitudeに登録しない?」と聞いてみましょう。断られたら、OUTです。快諾してくれるようなら、Latitudeで位置を確認する必要がないでしょう。
Latitudeでの位置情報を自分に公開して欲しいと相手にお願いした時点で、 そして貴方が相手を信用していないことも伝わります。「おまえの言うことは信用できない!」と言うよりは、はるかに穏やかに「あたなたの居場所に関する発 言は、信じられないよ~」と伝える手段としても有効です。

こう考えると、家族や友人同士で、位置情報のサービスが流行ることはないように思います。
業務用の位置情報サービスで、現在地を常時把握・記録されているタクシーの運転手の方が、「会社に監視されているみたいで、良い気分じゃないね」と言っているのを聞いたこともありあます。

しかも、Latitudeは、手動で自分の位置を設定することができます。つまり嘘がつけます。
信頼関係に傷をつけてまで、位置情報をLatitudeで取得して、現在地=会社と表示されても、本当に会社にいると信じられるかどうかは、二人の信頼関係次第です。

発表記事 http://www.google.com/intl/en/press/annc/20090204_latitude.html
Latitudeサイト https://sites.google.com/a/pressatgoogle.com/latitude/

MCPC1級
 測位方式に関する問題が1級:端末アプリの検定試験に出ています。GPS, Cell ID Based, OTDA, NA-GPSの4種の測位方式とPHSの位置情報特定方法の概要をしっかり知っておいてください。また、位置情報サービスとして、iエリア、EZナビも出題されます。サービスの概要を知っておいてください。
 1級:ネットワークの検定試験には、RANのセル構成も出題されます。マクロセル、マイクロセル、ピコセルによるオーバーレイ構成を知っておいてください。セル間を移動する際のハンドオーバ方式も出題されます。
 さらに、端末の位置登録機能やLocation Area ID(LAI)なども MCPC検定1級対応:モバイルシステム技術テキスト エキスパート編(改訂版)を読んで知っておく必要があります。

MCPC2級
 2級では、セルラー方式、セクタ化、六角セルなどセルの構成に関する問題が出題されます。基地局がセルを構成し、指向性アンテナによりセルをセクターに細分していることを知っておく必要があります。
 1級同様ハンドオーバーも出題範囲です。
各セルに:ネットワークの検定試験には、RANのセル構成も出題されます。マクロセル、マイクロセル、ピコセルによるオーバーレイ構成をMCPC検定2級対応:モバイルシステム技術テキスト(改訂版)を読んで知っておいてください。

   

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