携帯電話ワイヤレス充電 eZone

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Qualcommが携帯電話用ワイヤレス充電を研究しています。
eZoneという名称で研究中ですが、まもなく製品開発用として何かがリリースされるとのことです。時期は、SOONだそうです。

セールスポイント
    ○ 金属を乗せても安全。
    ○ BluetoothやWi-Hiなどの邪魔をしない。
    ○ 健康への影響(電磁誘導障害や静電誘導障害など)がない。
eZoneの送電原理
eZoneは送電にNear Field Magnetic Resonanceを使うそうです。
eZoneに使うMR:Magnetic Resonance が何であるかは明らかではありませんが、MITが研究発表しているワイヤレス送電システム WiTricityに使われたMRではないかと思われます。日本語にすると、電場・磁場共鳴電力伝送となるようです。

MRを直訳すれば磁気共鳴、磁気共鳴でMRというと医療機器のMRI:Magnetic Resonance Imagingを想起しますが、eZoneのMRは、MRIのMagnetic Resonanceとは別物だと思います。
MRIは、物質(人体)を強い磁界の中におき、電磁波をかけて、物質(人体)を構成するスピンしている原子核が、歳差運動(コマの首振り)を起こす現象を観測して映像化する装置です。スピンする荷電粒子の共鳴が発電に使えるとは思えません。


WiTricityは、送電、共振するように設計されたループアンテナどおしの共鳴だそうです。
原理を説明した論文は難解ですが、こちらの資料 を見ると何となく判った気になれます。

その他の送電方式
ワイヤレス充電には、近距離MRを使う方式(Qualcomm のeZone)の他にも様々な方式があります。

    ○ 電磁誘導/結合方式
  --送電と受電側の位置合わせが重要(ズレたり離れたりすると効率低下)
  --コイルどうしの電磁誘導は、2つのコイルを近接させないといけない。
  例:マウスの充電、 電気自動車の充電WirelessPower Consortium近接電磁誘導技術
    ○ 隠れ接点付きのマットを使うもの
  --結局は接触型であり、形状の一致が必要だったり、距離がとれなかったり、・・・
例:WildChargerPsyclone TouchCharge など
    ○ 環境電波から発電
      --発電量が微弱である
例:インテルの実験
    ○ マイクロ波 送電
  --失敗すると電子レンジの中と同じ状態になる
  --送受信期間の直線上に物体があるとNG
  例: マイクロ波で飛行機に送電して、その電力で飛ぶ京大の飛行機、マイクロ波で宇宙から送電
    ○ 発光素子と太陽電池
  --超非効率でロスが非常に大きい
    ○ レーザー光を使う方式
  --レーザーガンやレーザーメスと紙一重
例:レーザー光を受けて飛ぶヘリコプター  
非効率だったり、近距離限定だったりする方式ばかりで、決め手がないように思います。
飛行機やヘリに向けてマイクロ波やレーザを照射すると、焼き鳥が落ちてくるようなことにならないでしょうか。
人体への影響も含めて危険の克服も課題のようです。

MCPC検定には、二次電池の問題が出題されることがありますが、充電方式についての出題はありません。
 

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