LSN, NAT444, NAT464, DS-Lite, A+P

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 IPv4枯渇が迫ってきたので、Ciscoの大型ルータがLSN対応するそうです。

 IPv6に一気に移行するムードではないので、IPv4の延命策が LSN:Large Scale NATです。
 ユーザ側でなくISP側で大規模にNATして、1つのIPv4アドレスをより多くのユーザで共用することにより、枯渇を先延ばしにする案です。
 昨年半ばまでは、CGN:Carrier Grade NAT と呼ばれていましたが、IETFではCGNと呼ぶのはやめてLSNと呼ぶことにしました。

  LSN/CGNの手法の1つとして検討されているいくつかの方式を列記します。

  • NAT444:
 ユーザ側にはv4のプライベートアドレスを振り出す。 宅内ルータはユーザ宅内のプライベートv4アドレスをISPからもらったISPのプライベートにNATしてISPに送る ISPではISPのプライベートからv4パブリックアドレスにNATする。 ユーザ側のNATとISP側のNATのNAT2段重ね。
  • NAT64:
ユーザにはIPv6を渡し、ISP側でIPv4にNAT。

ユーザ側にはv4とv6のデュアルスタックルータを置き、ユーザのv4パケットをv6でカプセル化して送る。 ISPは、v6のカプセルをはずしてNATし、Internetに送り出す。ユーザ側にはPublicIPは不要になる。 LSN.CGNの手法の1つとして検討されている。 検索すると任天堂ばかり出てくるとおもいますが、ゲーム機用プロトコルではありません。
 ユーザ側にIPv4アドレスを振り出すだけでなく、IPアドレスとポート番号を振り出そうというもの。 同じv4アドレス上の複数のポートを異なるユーザに割り振ることによりv4アドレスを共用できる。IPv4をPort番号をサフィックス代りに付加して拡張したような構成。
 Ciscoがキャリヤ用ルータに実装するのはNAT444の2段目のNAT44。1段目はユーザ宅内のブロードバンドルータになります。
 Ciscoは、DS-Lite」にも対応します。
 他にも、IPv6対応として、v6からv6へのNAT「6rd Border Relay」,や、BEHAVE:Behavior Engineering for Hindrance Avoidanceベースのv4/v6変換もサポートしています。

 ただ、NATの2段重ねは、 ユーザ管理がしにくい、IPアドレスでユーザを識別するようなアプリは使用出来ない、UPnPが通らない などの難点があります。
 NAT64は宅内ルータや設備をIPv6化する必要があるので敷居が高い。
 A+Pも対応機器を宅内に置く機器をA+P対応にする必要があるうえ、一人が使えるポート数が減る。
 DS-Liteも宅内機器をDualStack対応にする必要がある。

 などなどそれぞれに課題もあり、一長一短です。

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