SoftbankのWillcom支援は電波免許目当ての裏技?

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 「Softbank could get 4G by the Willcom back door」という不穏当な記事がありました。
 記事は、SoftbankのWillcom支援は電波免許目当てだと書いています。

 電波が使えるようになる理由を以下のように説明しています。

  1. llcomをPHS会社とXGP会社に2分割
  2. XGP会社をSoftbankが支援
  3. Softbankは、XGPを放棄(abandon)する
  4. XGP用.5GHz帯の免許で4Gサービス開始
  5. 4Gサービスは、TDD OFDMベースのシステム
     システムはWiMAX or TD-LTEになる。

 TDD方式のサービスであることで、XGP用の電波免許を他方式でも利用可能であることを示唆した内容です。

 記事のタイトルにある「Back door」 を辞書でひくと「裏門, 裏口; 内密の; 不正な, ずるい」です。
 ソフトバンクに好意的な記事ではありませんが、リアリティがあるように感じる内容です。

 ウイルコムに交付された電波免許は、「2.5GHz帯を使用する広帯域移動無線アクセスシステム」の基地局免許および端末の包括免許です。

技術要件

 2.5GHz帯を使用する広帯域移動無線アクセスシステム」をXGPでなくTD-LTEした場合は、「電波法施行規則」に抵触しないかが問題になるかと思います。
  しかし、電波法施行規則には細かいことは書いてありません。

 2.5Gの免許交付の際に検討された技術要件も検討されるのではないでしょうか。技術要件としては、以下のようなものがありました。

1) 最大伝送速度
現行の3.5Gのを上回る速度(下り20~30Mbps/上り10Mbps程度以上)BWAシステムの場合、を利用し、かつ空間多重 技術を利用しないと仮定した場合にの最大伝送速度となること。
2) 周波数利用効率
現行3.5Gを上回る周波数利用効率として、0.8bps/Hz以上であること。
3) モビリティ
中速程度以上のモビリティをもつこと。
  技術方式として次の4方式が検討されていました。
1. IEEE 802.16e-2005(モバイルWiMAX)
2. IEEE 802.20(MBTDD Widebannd:広帯域高速移動TDD)
3. IEEE 802.20(MBTDD 625k-MC:高速移動TDD)
4. 次世代PHS(XGP)

資本関係
  2.5Gの電波免許は、ドコモ、KDDI、ソフトバンクなどの既存大手事業者には交付せず、これらとは独立した会社に交付して競争を促す。という総務省の方針がありました。
 このため、KDDIは別会社のUQを作り、しかも出資比率を抑えるという裏技でこの方針をクリアしました。
 ソフトバンクがWillcomを吸収合併するとか、株式の過半を持つようなことをすると、総務省の方針と矛盾します。ソフトバンクとWillcomの資本関係の整理も注目です。

  2.5Gの免許を取得は、(1)KDDI、(2)ウィルコム、(3)アッカ・ネットワークスとNTTドコモ、(4)ソフトバンクとイー・アクセスの連合の計4陣営が競っていましたが、免許がもらえていないのは(3)のドコモ陣営だけになりました。
 XGPをTD- LTEに転用するとなると、黙っていないのは(3)かもしれません。

LTEはFDDかTDDか
 エリクソンの藤岡CTOが、「国や地域で利用可能な周波数帯域が異なるため、FDDとTDDの両方が実用化されていくと考えています。」とインタビューで語っています。
 モトローラは、TD-LTEへの取り組みを強化しています。
 藤岡CTOは、「ペクトクル利用効率(bit/Hz)についてFDDとTDDとを比較すると、FDDのほうが利用効率が比較的よく、またTDDにおける基地局と端末の間でのさまざまな干渉の問題もあるため、FDDのメリットが高い。」とも発言しています。

数は力
  TD-LTEと親和性が高いTD-SCDMA方式を採用したチャイナモバイル1社だけで、5億2228加入です。技術の善し悪しではなく、巨大市場中国が様々な事情・都合で、「TDDにする!」と言えば、ベンダーは擦り寄っていくという自然なながれがあるようです。
  WillcomのXGPが破綻しそうなのは、PHSの利用者8000万の中国が、PHSを止めると決めたため、PHSの市場は国内400万加入だけの小さな市場になってしまったためです。

 KDDIがUMBを断念して LTEに起動修正したは、KDDIが世界で一社だけのUMBを採用する事業者になってしまうと生きていけないと判断したからでしょう。世界各国のキャリアが相次いでLTEの採用を表明、VerizonもLTE採用を決めた状況で、独自仕様では生き残れないとの判断だと思われます。

 ドコモの独自仕様PDCも見事に滅んでいしまっています。1億チョイの日本市場だけで独自仕様を成立させるのはもう無理な時代です。

 数は力。まさに弱肉強食。加入者数は命です。


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