IntelのLGA1156の構造的問題

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Phenom x6 と Intel Core i7/5 のベンチマーク比較では、Phenom x6 よりCore i7 のほうが能力が高いという結果になっていますが、 LGA1156は構造的な問題がありますので要注意です。
I/Oの帯域不足
Serial ATAやUSBなどの入出力装置の制御を行なうP55チップセットとLGA1156版Core i7 / i5の間の接続は、2.5GT/s(2GB/s)です。
グラボはx16で1枚、HDDはSSDでなく普通のHDDといった仕様ならLGA1156でも十分です。しかし、USB3.0や SATA3の5Gbpsや6Gbpsは入りきりません。SATA3対応高速SSDなどの高速IOが実力を発揮しにくい環境です。

PCI の帯域不足
LGA1156版Core i7 / i5ではCPUにメモリコントローラ、PCI Expressコントローラを内蔵しています。
この内蔵PCI Expressコントローラのレーン数は16しかありません。
x16対応 カード1枚が上限です。マルチGPUにする時はx8 + x8になります。

この制限はCPUに依存します。マザーボードがチップセットを 変えても、x16 + x16 にすることができません。

このため、ASUS のP7P55D-E LX にはIO Level UPボタンが付いており、GPU,SATA3,USB3のうちどれか1つに優先的に帯域を割り当てる仕様になっています。選択されなかった残り2つは 帯域減少です。グラボとHDDのどちらか1つに500Mbpsの帯域を確保するために、他の帯域を削るという究極のスイッチです。
グラボ優先にす るとSATA2のSSDでも実力を発揮できず、200MB/s程度で頭打ちになってしまいます。

P7P55 WS SUPERCOMPUTERでは、nForce 200をCPUとGPUの間において、PCI Express 2.0 のGPU2枚をx16 + x16で擬似的に動作させるトリックを使っています。x16 + x16で動作しますが、実際にレーンが増えるわけではありません。

結論

このように、今のLGA1156はIOまわりの帯域が不足しているので、グラボ2枚挿しをする場合や、 グラボの性能を犠牲にせず高速SSDを使用したい場合は、AM3やLGA1366を選択したほうが良いと思われます。

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