ワイヤレス給電の設計技術を開発

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富士通が、磁界共鳴によるワイヤレス給電の設計を容易にする技術を開発 したと発表しています。
2013年頃には製品化を期待しているようです。

磁界共鳴
磁界共鳴:Magnetic Resonant Coupling は、共振による磁界結合を利用した送電です。
磁気共鳴は、病院で使うMRI:Magnetic Resonance Imagingで使われますが、磁気共鳴と磁界共鳴は、別物です。
QualcommのeZoneも磁界共鳴送電です。

磁界共鳴を有名にしたMITの論文によれば、磁界共鳴の実験で送電できたのは、1.68Vで28.2mW です。送電距離は17cmです。

モバイル機器の充電用としては、力不足です。
USB端子経由の充電は、USBバスパワーの規格上の上限、5V±5%、消費電流500mA、消費電力2.5W、に近い電力を使います。28.2mWでは1桁足りません。
iPadなどになると、2倍の1A程度が必要になります。

しかし、磁界共鳴技術開発中のSONYの発表では、60Wの電力を50cm離れた電子機器に約60%の高効率で給電することが可能になったとしています。
LED照明とかノートPCとかには使えそうです。


磁界共鳴以外にも電源は、いろいろ研究されているようです。

マイクロ波送電
京都大学の宙空電波科学研究センターの「無線電力空間の基礎研究」は、2.45GHzのマグネトロンで電磁波を送信して送電しようという研究です。電子レンジのフタを開けてた状態というか、部屋全体を出力の低い電子レンジにしようという発想です。
所要電力の代表値として以下の数値を上げています。4Wの機器が動作する程度のマイクロ波が部屋に満ちていると、体の水分も適度に加熱されほんのり温かさを感じるかもしれません。

携帯電話(待機時) 6.4mw
携帯電話(通信時)   1,128.0mw
ICレコーダー 60.0mw
携帯ラジオ 80.0mw
MP3プレーヤー 86.6mw
電子辞書 100.0mw
無線式カメラ 900.0mw
液晶小型TV 3,000.0mw
PDA 4,560.0mw

放送電波から電力 -- ワイヤレス送電


電界結合方式のワイヤレス給電システムを村田製作所が発表

バイオ電池
SONYは、50mWの 「バイオ電池」試作品を2007年に発表しました。最近、バイオ電池で動くリモコンカーをタカラトミー共同で施策し、展示会で展示してもいます。8ccのオレンジジュースで1時間走るそうです。200ccのジュースがあれば1日走る計算です(ジュースを沢山踏査し重くなると燃費が下がるのは考慮外)。
燃料電池よりも、燃料の調達は容易な感じです。アルコールのように燃えない燃料なので、沢山持ち歩いても安全ですし、機内持ち込みも問題なし。いい感じです。

光合成模倣太陽電池
光合成模倣太陽電池とも言われる色素増感太陽電池の研究を、SONYが公表しています。
効率がよく室内でも利用可能であったり、色がある程度選べるのでデザイン性があったりしするそうです。
モバイル機器の表面を太陽電池で覆っても、青いギラギラの外観にならずに済むのは好感度大です。理論上のネルギー変換効率も、シリコン太陽電池の29%より高く、33%だそうです。

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