MEMSディスプレー

Qualcommがシャープに99億円出資して、MEMSディスプレーを共同開発するそうです。

MEMS

MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)は、微小機械を使った素子全般のこと。

加速度センサーやジャイロセンサー、ディスプレイ用ミラーデバイスなどが製品化されています。

MEMSディスプレー

MEMSをディスプレーに使ったのがMEMSディスプレーです。

mirasolは、MEMSで干渉変調(IMOD)を起こして色を作ります。
mirasolは、QualcommのMEMSディスプレー技術です。

Digiatal Micro Shutterは、MEMSでシャッターを開閉し、LEDバックライトの透過光や自然光の量を調整して階調を表現します。
Digiatal Micro Shutterは、Qualcomm傘下のpixtronixが開発したMEMSディスプレー技術です。

MEMSディスプレー(シャッタータイプ).PNG

pixtronixDigiatal Micro Shutter

RGB3色のLEDバックライトの光を、反射板で反射させ、セルから取り出します。

その際に、MEMSシャッターで、光をON/OFFします。

特徴は
  • 省電力でありながら日光下でも読書可能
    視野角170度以上、コントラスト比3000対1以上、色深度24ビットを、同クラスのLCDと比べ4分の1の消費電力で実現可能
  • 60%のバックライト効率
    光を取り出す際にパネル内部で反射を繰り返しているため反射によって光の利用効率は60%に高まるそうです。利用効率6%程度のLCDと比べると10倍高効率です。
  • 高速光変調
  • デジタルTFTバックプレーン
  • 既存のTFT液晶ディスプレイ設備とプロセス、および資材の活用
  • そして高コストの回避
  • パフォーマンスを制限する液晶やカラーフィルタ、偏光板の排除

欠点もあります。

液晶ディスプレイでは,開口率は40%ですが、Digiatal Micro Shutterの開口率は12%程度になってしまいます。

今回シャープと提携したのもQualcommとPixtronixですので、シャープはDigiatal Micro Shutterを使ったMEMSディスプレーを開発することになると思われます。

Qualcommは、2012年1月にpixtronixを約150億円で買収しています。

今年のMEMSディスプレーへの投資は、シャープへの出資とあわせて250億です。

pixtronixのDigiatal Micro Shutterを、日立ディスプレイズが採用したそうです。
日立ディスプレイズは、ソニーモバイルディスプレイ、東芝モバイルディスプレイと合併し、現在ジャパンディスプレイになっています。

MEMSディスプレー(mirasol).PNG

mirasol

Qualcommのmirasolは、MEMSで、干渉変調(IMOD)を起こして色を作るディスプレイです。

入射光をそのまま反射する光に、1/2波長ずらした反射光を重ねることにより、当該波長のOFFにします。

反射板を1/2波長ずらすか、同相のまま反射するを調整するためにMEMSを利用します。

周辺光を利用することに優れているため、消費電力を節約できます。

太陽光を鏡で反射するので、mirror  sol という名前なんだろうと思います。

Kyobo eReader.PNG

韓国のKyoboが、電子ブック Kyobo eReader で採用していますが、Kyobo eReaderは既に製造中止です。

なぜかQualcommも、mirasolの開発は凍結したそうです(ITメディアの記事)。

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