軍事用室内GPSチップ

ジャイロ搭載室内GPS小型チップ.PNG

小型の室内GPSチップをアメリカのDARPA (国防高等研究計画局)が発表しました。

6軸慣性計測装置を搭載しており、衛星からのGPS信号が途絶えると同時に自律測位をはじめます。

特徴は、小さいことだとDARPA は主張しています。

3つジャイロセンサーと、3つの加速度センサーからなる6軸慣性計測装置と、高精度クロックを搭載していながら、大きさは10立方ミリメートル。
各センサーは50ミクロンの薄さで、髪の毛の太さと同等です。

小型化チップは民生品にあり

DARPA は小さいことをアピールしていますが、10立方ミリメートル以下の小型製品は既にあります。

  • 8.1立方ミリメートル
    InvenSense, Inc.の6軸センサーMPU-6500は3x3x0.9mm
  • 9.9立方ミリメートル
    アイチ・マイクロ・インテリジェントの6軸センサーAMI603は3.0×3.0×1.1mm

とはいえ、10立方ミリメートルは、iPhone 5 のセンサーと比べれば半分以下です。

iPhone5は、3軸センサーを2個搭載しています。
STMicroelectronicsのL3G4200DH
( 4x4x1.1 mm) と LIS331DLH (3x3x1 mm)の2つです。
2つあわせて26.6立方ミリメートルになります。

GPS衛星以外の測位システム

DARPA が発表したチップは、GPS測位が出来ない場合の自立測位用です。

GPS衛星が使えない場合は、他の測位衛星を使う方法もあります。

  • ロシアの「GLONASS」
  • EUが構築中の「Galileo」
  • 日本の準天頂衛星システム
  • 静止衛星による位置補正システム「SBAS」

などが代替手段となります。

1チップでこれら全てのシステムに対応したLSI (古野電気の「eRideOPUS 6/7」)もあります。

DARPA が発表には敵対行動にってGPSが利用できない場合も言及されているくらいですから、米軍がロシアの測位システムを使う前提でシステムを作るわけにはいかないだろうと思われます。

しかし、高緯度地方では、ロシアの「GLONASS」のほうが有利です。

「GLONASS」衛星の軌道傾斜角64.8です。
したがって、軌道傾斜角55度のGPS衛星より、高緯度までカバーする軌道を「GLONASS」衛星は周回しています。
高度も、20,200kmを周回するGPSより低い、19,100㎞です。

精度

正確な自立測位のためには、加速度、加速の方向、クロックの精度が重要です。

慣性による測位は、加速度を2回積分して、加速度から速度を、速度から距離を求めます。
そのための加速度、加速時間が必要です。

さらに、加速の方向がわかれば、距離と方向から位置が決定できます。

DARPA (国防高等研究計画局)は精度に言及していませんが、軍用なので高精度なのではないかと思われます。

最近のブログ記事

GoogleがHTC買収を発表
台湾のHTCを買収することをGoogl…
上限突破でも速度制限なし
T-mobileが月間通信量の上限を5…
貼れる,洗える,伸びる太陽電池
h2{ font-size:120%…
カスタム検索

月別 アーカイブ