SDNをまとめるOpenDaylight発足

様々なSDNを統合するためのOpen Daylight Project Linux Foundationが立ち上げました。

Open Daylight Project は、複数のSDNを抽象化して1つのプラットフォーム配下に組み入れ、各種SDNで接続されるNW機器を1つのAPIで制御できるようにするプロジェクトです。

上手くいけば、OpenDaylightAPIが業界標準になり、各種SDNプロトコルに依存しないSDNコントローラないしアプリが誕生します。

OpenDaylight-Scope.PNG


SDNを抽象化するのは、SAL:Service Abstraction Layer、

ユーザーに提供されるAPIは、Open Daylights APIです。


多種多様なSDNが乱立して、混沌としている状況を打破しようというOpen Daylight Project には、Cisco, Juniper, IBM, ERICSSON, citrixBROCADE, big swithch, Microsoft, red hat がPremiumメンバーとして参加しています。

GoldやSiliver メンバーとしては、vmware, NEC, FUJITSU, intel, DELL, HP なども参加しています。

Open Daylight Project が成功すれば、これら各社が提案しているSDNをまたいだ業界標準のSDNコントローラが生まれるかもしれません。


乱立するSDN

SDNが乱立する現状をそのまま受け入れる「複数SDN併用・切替え実験」の成功をNICT発表しています。

NICTの実験では、10種類のSDNを取り上げています。

2013年の実験で使ったSDN:ソフトウェア制御ネットワーク

  1. 帯域オートスケール:SDTN (NTT)
  2. 帯域オートスケール (Cisco)
  3. 管理型自己組織化制御技術 (NTT・阪大・電通大)
  4. RISEman (NICT/NEC)
  5. MPLS-TP+OpenFlow (NICT/NEC)
  6. Cisco OnePK (Cisc)
  7. Juniper SDN (Juniper)
  8. GINEW (東大/慶大)
  9. FLARE (東京大学)
  10. 仮想化ノード (NICT/東大/NTT/日立/NEC/富士通)

NICTは、2012年にも3種類SDN(OpenFlow、SDTN、SA46T)の併用・ 切替え実験の成功の発表をしています。

2013年はSDNの種類が10に増え、1年前に比べて、混乱・乱立度合は深まっています。

これらのNICTが取り上げたSDN関連技術には、
  1. Open Flow
  2. JUNOS SDK Open Flowに対応
  3. Cisco ONE  Cisco One PK (One Platform Kit
  4. FLARE
  5. UDON: User Defined and Organized Network
    GINEW(General Integrated Network Engineering Workbox)

があります。


Open Daylight の課題

Open Daylight API が、これらのSDNを制御できるようになれば、1つのコントローラで制御が可能になります。

課題は、各種SDNプロトコルのカバーする範囲が異なることです。

JUNOS SDKも、Cisco ONE  も、FLAREも、Open Flow を意識した技術ですが、OpenFLow の既定する範囲より広い範囲をカバーしています。

OpenFlowのスコープは、

  • データプレーンとコントロールプレーンの分離し、
  • 網全体を可視化し、ソフトウェアで集中制御することにより、
  • ネットワークの直接的なプログラマ制御を実現

です。

各社は、これらに加えて、ネットワークサービス管理や運用管理などのAPIを整備・拡張するなどして、各社独自性を発揮し、他社との差別化を図っています。

各社が、差別化要素を放棄できずキメラ化

OpenDaylightをサーポートしている機器であれば、NW機器は、CiscoでもJuniperでもOKという状況は、各メーカーが望む姿ではないと思われます。

そのため、OpenDaylightに、メーカー毎のオプショナルなAPIが次々と増えて、キメラのようなAPIになってしまうかもしれません。

フル機能が使えない

オプションだらけのキメラAPIにならないためには、全てのSDNが具備する共通の機能だけにAPIを限定することが必要ですが、各社が拡張した機能を使えません。

onePKとOpenFlow.PNG FLARE.PNG

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