Sprint(ソフトバンク)T-Mobile買収の噂

ソフトバンクが、アメリカの携帯電話会社をもう1社買収するという報道があります。

  • 買収金額:2兆円以上(200億ドル以上)
  • 買収次期:2014年前半
  • 対象企業:T-Mobile USA

T-Mobile USA は、T-Mobileのうちアメリカで事業を行う会社です。

T-Mobile はドイツテレコムのモバイル事業会社です。ドイツ、アメリカ、イギリス、 オーストリア、オランダ、 チェコなどで携帯電話事業を展開しています。

アメリカのモバイル契約者数を携帯電話会社別にみるとT-Mobileは4位です(下図)。

US-Mobile-subscribers.png

2強他弱

2013年度第2四半期の状況
携帯会社 加入者数
Verizon Wireless 118,194,000
AT&T 107,884,000
Sprint 53,258,000
T-Mobie(US) 44,016,000
Claerwire 9,150,000
U.S. Cellular 4,968,000
Leap Wireless 4,839,000
C Sprire 非公開(約100万)
ATN 591,000
nTelos 455,000
Cincinnati Bell 370,000

3位以下の会社は、2強のVerizonとAT&Tにユーザーを奪われつつあり、ジリ貧です。

3位ののスプリントも、ソフトバンクが2012年10月に買収正式発表の頃を境に契約者数が減少に転じています。 

アメリカは、Verizon と AT&Tの2強。その他の会社は、買収や合併で生き残りを模索といった状況です。

SprintがT-Mobileを買収しても、2社の合計は9727万契約ですので、2位のAT&Tを追い越すことはなく、2強は代わりません。

T-Mobieの増加は買収による足し算

T-Mobileの契約者急増は、2013年5月にT-Mobile USAがMetroPCSと合併したことによるMetroPCS分の890万増の効果です。

T-Mobileは今年春にiPhoneの販売権を獲得し、4月12日からiPhone 5 の販売を販売開始しました。発売開始1ヶ月50万台を売ったものと、販促費などの負担も増加した結果、最終損益は1600万ドルの赤字でした。

買収は3位以下の会社間限定

Verizon と AT&Tの2強が、3位以下を買うことは実質的に不可能になっているようです。

2011年にAT&TがTモバイルを約390億ドルで買収提案をしましたが、独占禁止法がらみで訴訟を起こされるなどしてたため、買収話は流れました。

これ以降、2強が下位の会社を買収することは、独禁法やFCCの規制等で無理という雰囲気になっています。

以前からあるT-Mobile買収プラン

米携帯電話3位のSprintと 4位のT-Mobile USAをセットで約5兆円で同時に買収するプランがあったそうです。

この話は、Tモバイルと同5位のメトロPCSコミュニケーションズとの合併の話が持ち上がったのでTモバイルは断念してSpirntだけ買うという結果になりました。

規格の異なる網

Sprintは、CDMA系で、CDMA2000網、、1.9GHz帯を使ったLTE網、WiMAX網を持っています。

T-Mobileは、UMTS系で、GSM網、W-CDMA( HSPA/HSPA+)網、LTE網を持っています。

買収が実現すると異なる規格の網の並存ないし統合が課題になります。


ソフトバンクの資金

資金は含み益で調達

ソフトバンクは銀行融資と社債発行により、1兆5000億円以上の買収資金を調達しています。

ヤフーやアリババなどの株式の含み益があるので、銀行が融資に応じています。

仮に買収が失敗しても、グループ企業の株を売れば資金は回収できます。

Sprint買収時には、T-MobileとSprintの2社を買収するのに必要な5兆円調達の見込みも立っていそうです。

最近は株高で含み益も増えているので、さらに資金調達力は増しています。

Spint後も、Supercell(モバイルゲームの世界大手)、Brightstar(米モバイル卸売大手)を買収しています。

ガンホー、パズドラ、

負債9兆円で格下げ

ソフトバンクグループ全体の有利子負債は約9兆円だと推測されています。年間利息が3000億円になります。

含み益は多いものの借金が9兆円に増加したせいもあって、祖父他バンクの格付けが下がりました。

S&Pは、ソフトバンクの長期債格付けを2段階引き下げてジャンク債の水準である「BB+」に下げました。

ムーディーズは、ソフトバンク発行体格付けを投機的水準(ジャンク級)のBa1に引き下げています。

日本格付研究所は、長期発行体格付けをAからA─に引き下げています。

孫さんはアメリカで陣頭指揮

孫さんはSprintの役員会議で机を叩いて熱弁をふるった(怒った?)という噂などもながれるほど、アメリカでの経営を直接に陣頭指揮しているようです。

最近はアメリカ滞在期間が長く日本は副社長たちが経営しているようです。

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