2014年5月アーカイブ

CP-PACS_JETSON-TK1.png

15億円かけて開発した日立のスパコン CP-PACS(右上の写真)は368.2GFlopsの処理能力を持つ世界ランク1位(1992年年)のスパコンでした。

これと同等の処理能力、300GFlopsを持つシステムが、2万4000円で手に入るようになりました。

nVIDIA のJetson TK1(右の写真)は、300GFlops以上の処理能力をもちながら、 価格は2万4000円(税抜き)です

300GFlopsのスパコンの価格が18年で6万分の1になった計算になります。

2万4000円ですが、Jetson TK1は、nVIDIAのCUDA Coreを192基も搭載しています。

モバイルにもnVIDIAのCUDAコア

Xperia Z2, ZL2 など4K動画に対応したスマホが増えてきています。

このまま4K動画が普及していき動画配信サイトに4K動画が増えていくと、7GBの制限が問題になりねません。

なんとか動画の帯域を抑えるために、ドコモが、動画コンテンツプロバイダー向けに、動画配信ガイドライン2014年5月29日に公開しました。

Streaming-Guide-Line-by-DoCoMo.png

動画配信ガイドラインでは、、高画質動画を配信する場合でも、1280x720 の720P にすることを推奨しています。

推奨するだけでなく、「過剰なビットレートによる動画配信は、ユーザが不利益を被るリスクを招くことになります。」という、動画コンテンツプロバイダーへの警告の文章まで記載されています。

4K動画は30分で限界

4Kの動画を(ストリーミング)には25Mbps程度の帯域が必要です。

25Mbpsだと、35分ちょっとで7GBになってしまい、携帯電話各社が設けている月間7GB制限にひっかかってしまいます。

8Kだと、10分ちょとで7GB に到達し速度制限の対象になってしまいます。

月間7GBの利用量上限を廃止するためには、電波の帯域が足りません。

3.5GHz帯が利用できるようになる2016年頃までは、「過剰なビットレートによる動画配信」を抑止するしかないものと思われます。


4K動画の所要帯域

8コアCPU搭載スマホ

Smartphone-with-8core-cpu.png

スマホのCPUが8コア化が始まりました。

8コアCPU、MediaTekのMT6592を搭載した、Panasonic P81がインドで発売されました(Panasonic Indiaのツイート)。

8コアCPU搭載CPUは、続々と発売れています。

今のところ、これら8コアモデルは、全てMediatek の MT6592を搭載しています。

Qualcommも、8コアCPU Snapdragon 615 を14年2月に発表済みで、14年4Q発売とされていますが、まもなく商用生産開始という報道もあります。

8コアCPUはミッドレンジ

8コアのMediatek のMT6592 を搭載したスマホは、最上位機種種ではなく、ミッドレンジになっています。Snapdragon 615 もミッドレンジのスマホ向けCPUです。

4コアのSnapdragon 805が、8コアのSnapdragon 615の上位製品として位置づけられてもいます。

ハイエンドは4コア

ソニーの2014年夏モデル Xperia ZL2 は4コアのSnapdragon MSM8974AB、SamsungのGALAXY Jも 4コアのSnapdragon MSM8974です。

次期iPhoneに搭載されるCPUも4コアのApple A8 という噂です(iPhone 5s のCPUは、2コアのApple A7)。

CPUコア数が少ないCPUがハイエンド用として高性能になっていいるのは、ミッドレンジ用8コアの使い方と、構成に起因します。

Media TekのMT6592 の構成

アメリカでVoLTE開始

先週、AT&T と T-Mobileの2社がVoLTEを開始しました。

アメリカで初のVoLTEです。

アメリカの各社社のVoLTE対応状況

救命用携帯無線機が解禁へ

PLB.png

日本でPLB:Personal Locator Beacon (右図)の利用を解禁するための検討が始まりました。

捜索と救助用の衛星通信システムの個人利用解禁に向けて、総務省が審議を開始しました。

PLBは、遭難者がSOSを送り、捜索と救助をしてもらうための端末です。

PLBは「コスパス・サーサットシステム」Cospas-Sarsat system(以下CSS)を利用しています。

スマホの画面の保護ガラスといえば、iPhone やDroid、Galaxy コーニングのゴリラガラスですが、旭ガラス(AGC)の強化ガラス Dragontrail X が、京セラのURBANO L03TROGUE  G01や、富士通のLIFEBOOK AH77に、相次いで採用されました。 

TROGUE  G01は、アメリカ軍用基準に合格したタフ携帯です。

タフ携帯に採用されたACGのDragotrail とコーニングのGorillaとの違いを比べてみました。

傷のつきにくさ

ビッカース硬度
(強化後)
Dragontrail 673 HV
Gorilla Glass 3 649 HV
Gorilla Glass 2 649 HV
Gorilla Glass 初代 649 HV

傷のつきにくさはDragontrail

ダイヤを表面に押し付けて凹みをつくるために必要な力がが大きい(=硬い)ほど、ビッカース硬度が大きくなります。

そのビッカース硬度が大きく(硬い)のはDragontrailです。

ガラスの表面から垂直に入る亀裂は、著しい強度の低下をもたらします。
そのため、傷つきにくいガラスは割れにくいガラスでもあります。

ただし、硬度が673 HVのDragontrail と 649 HV のGorillaの差は、あまり有意が差ではありません。

サァイアガラスは、ビッカース硬度が2300HVあるので、硬度が700HV以下のガラスより傷つきにくいことが明確です。

ダイヤモンドの硬度は8500HVですので、DragontrailやGorillaとは桁違いの硬さです。

とはいえ、これらのガラスは、金属よりはずっと傷つきにくい硬度をもっています。

硬いと思われているチタンの硬度は、150HV 前後しかりません。チタン表面に20~30μmのセラミック被膜を形成してHV500程度の硬度にした素材が腕時計のバンドなどに使われていますが、強化ガラスの硬度には及びません。

柔軟性

ヤング率(GPa)
Young's Modulus
剛性率(GPa)
Shear Modulus
Gorilla 3 69.3 28.5
Gorilla 2 71.5 29.6
Gorilla初代 71.7 30.1
Dragontrail 74 30

柔軟なのは、Gorilla Glass 3です。

剛性率が最も小さい(柔らかい)のは、Gorilla 3

ヤング率が最も小さい(伸びやすい)のも、Gorilla 3

Gorillaは、世代が新しくなるほど柔らかく、伸びやすくなっています。

重さ

密度
(g/cm3)
Gorilla Glass 3 2.39
Gorilla Glass 2 2.42
Gorilla Glass 初代 2.44
Dragontrail 2.48

軽いのはGorilla Glass 3

同じ大きさ・厚さなら、比重の小さいGorilla Glass 3が、これら4種のガラスの中では一番軽いガラスです。

Gorillaは、初代、2代目、3代目と比重が約1%づつ比重が低下していいます。

その結果、Dragontail と Gorilla 3 ではGorilla 3のほうが3.6%軽くなっています。

ヤフーが Y! Mobileから撤退

ヤフーが Y! Mobile から撤退することを発表しました。

イー・アクセス、ウィルコム、ヤフー3社連名の発表:ヤフーによるイー・アクセスの株式取得の中止と今後の協業について

内容は以下のとおり、

  1. ヤフーはソフトバンクからから株を買わない
    (ヤフーによるイー・アクセス株取得は中止)。

  2. ヤフーは、Y!Mobileを主体的には展開しない
    • ヤフーはヤフーのサービスを組み込んだ商材を「Y!mobile」の名称で「Yモバイル株式会社(下記3項)」と共同して展開していく。
    •  ヤフーにおいては「Y!mobile」で実施する各種取り組みをソフトバンクモバイルで展開することも視野に入れてソフトバンクと議論を開始する。
  3. Yモバイルという会社は作る
    イー・アクセスとウィルコムは2014年6月1日に予定どおり合併し、新会社の社名を、「Yモバイル株式会社」に後日変更する予定

  4. Y! Mobileがどうなるか詳細は決まっていない
    • 新しいサービスの内容は決まり次第別途案内
    • 「Yモバイル株式会社」はヤフーとの密接な連携の下、2014年3月27日の発表時にヤフーが掲げた「ネットの生み出す楽しさ・便利さをみんなの手元に届ける」というコンセプトを引き継いでいく。
  5. いままでどうりイー・アクセス、ウィルコムブランドを使う
    「Y!mobile」の開始までは、引き続き現在のイー・アクセス、ウィルコムそれぞれのブランドにて、サービスを提供する。 PHSサービス、MVNO向けサービス、ADSLホールセールについては、新ブランド開始以降も継続して提供する

ヤフーが Y! Mobile から撤退する理由は、

ヤフーがイー・アクセスを子会社化して自らインフラを手がけるよりも、ヤフーはサービス、イー・アクセスはインフラというそれぞれの強みを生かした協業の形で事業を進めていくことが望ましいから。

ということです。

ドコモがVoLTE対応端末と2014年6月からのVoLTE開始を発表しました。

VoLTEで変わることは、

  • 音質の良いCODECの採用
    (音質の改善)

  • 通話がフルIP化
    (専用APN、QoS制御、RTPで、低遅延、低ジッター、低パケロス化して音質向上)

です。

CODEC変更で音質向上

3Gの電話が伝える音は、300-3400 Hz,ですが、VoLTEだと50-7000 Hzに拡大します。

ピアノが最高音もOK

88鍵のグラントピアノの最高音はド4186HzをVoLTEなら伝送できます

3Gの音声通話では、高音側白鍵3個分の音と、低音側の4オクターブの音が伝送できません。VoLTEの音域
ピアニカの最低音もOK

ピアニカの最低音ファ(174.6Hz)もVoLTEなら伝送できます。

3Gの音声通話だと、ピアニカの低音側の白鍵5個分の音が伝送できません。

3Gの音声通話でグランドピアノの音を伝えようとした場合、低音側の白鍵25個分の音がカットされてしまいます。

VoLTEなら、グランドピアノの最低音ラ(27.5Hz)の1オクターブ上のが55Hzから伝送できます。

健康診断もOK

学校の健康診断で行う聴力検査は、1 kHz 30 dB と 4 kHz 25 dBが聞こえるか聞こえないを調べます。

従来の音声通話だと、低い音1 kHzは伝わるものの高い音の4 kHzは伝わりませんので、電話ごしで健康診断するとNGになります。

しかし、VoLTEなら4 kHzも伝わるで、健康診断OKです。

マライヤもOK

マライヤ・キャリーの歌声は、5オクターブくらいあるそうです。

mid1C(131Hz)を起点とすれば、5オクターブ上の最高音は4192Hzです。

マライヤの歌声は、VoLTEなら確実に聞こえますが、従来の音声通話では無理です。

マライヤはオクターブの音域を持つという宣伝もあります。
本当に7オクターブ出ているなら、mid1C(131Hz)を起点とすれば、最高音は16.768 kHzになります。
lowC(65Hz) を起点としても7オクターブ上の最高音は8.32 kHzになります。

ここまでの高音は、VoLTEでもギブアップです。

音色が向上

ドコモの急速充電2

ドコモの2014年夏もモデルは「急速充電2」に対応しているとドコモが発表しています。

ドコモの「急速充電2」は、Qualcomm のQuick Charge 2.0です。

Quick Charge

Quick Charge 2.0は2013年2月にQualcommが発表しました。

従来方式の充電に比べ、Quick Charge 1.0は40% 高速、2.0は75%高速に充電できるとされています。

ドコモは、1時間で1800mAhの電池が充電できるとしています。

3300mAhの電池を
充電するのに必要な時間の比較
従来型
充電
Quick
Charge
1.0
Quick
Charge
2.0
  25% 充電 60 分 18 分 12 分
  50% 充電 120 分 48 分 24 分
  75% 充電 192 分 78 分 42 分
100% 充電 270 分 144 分 96 分
Quick-Charge-1-2.png

3300mAhの電池を充電する場合だと、Quick Charge 2.0なら、従来方式の充電にかかる時間の1/4から1/5の時間で充電が完了しています。

Quick Charge 1.0と比較しても、1/2から1/3の時間で充電が完了しています。

FTTHの卸販売の開始をNTTが発表しました。

NTTドコモなどのモバイル通信事業者が、NTT東西からFTTHを卸値で買えるようになれば、モバイル各社は、FTTHとスマホのセット販売/セット割引ができるようになります。

ドコモがNTT東西のFTTHをセット販売すると、NTTグループが巨大になりすぎるので規制緩和反対!と、ソフバンやKDDI は主張していました。

しかし、FTTHの卸売り先をドコモに限定しない卸販売なら、規制緩和なしでもセット販売が可能だとNTTは判断したようです。

NTT東西のFTTH卸販売の開始により、ドコモはもちろん、NTTコミュニケーション、IIJなどのNTT系MVNOもFTTHのセット販売を開始するかもしれません。

もちろん、NTT系以外のモバイル通信事業者も、モバイル通信事業者以外でさえも、NTTのFTTHを売り始める可能性もあります。

WiFiで2km飛行するヘリ

Palace.png

WiFi接続で2km先まで制御できるラジコンヘリ「BeBop」が発売になりました。

コントローラ「SkyCotroller」と、ヘリはWiFi接続で、最大2km離れても制御可能です。

皇居を東西に横断すると1.6kmですので、皇居上空横断飛行も可能です。

航続距離は3.6km(飛行時間は12分。速度は毎秒5m)ですので、皇居を東西に往復して帰還することもできます。

皇居東端のパレスホテルの高層階からなら、西端のダイヤモンドホテルまで見渡せるので障害物なくWiFiの電波も届きます。

皇居側は曇りガラスなので視界がありませんが、ラジコンヘリからはリアルタイムの画像が送られてくるので、電波が届けばカメラによる有視界飛行もできます。

電波法がクリアできず

SkyCotroller」のWiFiは、Wi-Fi 802.11a/b/g/nで、 2.4 & 5GHz dual-band、MIMO対応。

送信出力最大 26dBm、通信可能距離が 300 mとなっています。

Bebop Drone EXTENDED RANGE packを使うと、36dBmまで出力アップして、通信可能距離が2㎞まで延びます。

ただし、電波法の特定小電力機器の出力は、10mW/MHzですので、2412〜2472MHz(2.4GHz帯)と5150〜5250MHz(5GHz帯)の合計160MHzを使った場合、総出力は1.6W(32dBm)までは許容できますが、36dBm(3.9W)では、違法になってしまいます。

皇居横断をすると、電波法違反になります(皇居外でも36dBmまで出力アップしたら電波法違反です)。

通信モジュールがLTEに対応しました。

通信モジュールのLTE対応は、今回のKDDIからの発売が国内初だそうです(国内通信事業者初、LTE対応通信モジュールを発売開始)。

KYM11.png
  • ジュールは京セラ製。
  • LTEは、下り: 最大75Mbps 上り: 最大25Mbps に対応するカテゴリー3仕様。
  • 大きさは、3.7cm×5.0cm ×0.53cmで、約11g。
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