災害時の端末間通信

ドコモがBluetooth(BLE)を使ったP2Pアプリを試作したと発表しました。
災害時に圏外になった際に、近くの携帯とBLEで通信をすることを想定した、災害対策アプリとしての試作です。

携帯電話網が使えない時の通信手段は、既にいくつかあります。

LTE Direct

災害対策(NSPS:National Security and Public Safetyサービス)用に、LTE端末間の直接通信の標準化が、3GPPで進んでおり、3GPP Rel.12に盛り込まれる予定です(3GPPのPablic Saftyのページ)。

実装されれば、LTE端末間で直接のデータ通信が可能になります。

D2D.png

基地局もHLRなどのサービス設備も無い状態でのD2D:Device to Device 通信なので、端末が自分で近傍のLTE端末を発見します。

D2Dに対応した端末が数百メートル程度の距離内に入ると、相手の端末を発見し、通信が可能になります。

千台規模のメッシュネットを構成し、相互に通信することが可能です。

一斉同報や、端末による中継なども検討されています。

D2D-cases.png

災害などのインフラ消滅時だけでなく、D2Dにより通常状態でのネットワーク負荷軽減も期待されているようです。

LTE端末間直接通信を、Qualcommは、LTE Directと呼んでいます(QualcommのLTE Directページ)。


Open Garden Firechat

Firechatは、携帯網を使わず端末間でBluetoothやWiFiを使って直接チャットすることができるP2Pのチャットアプリです。

1端末が、最大1万の端末とセッションを持つことができます。

香港の「雨傘革命」で Firechatが使われて、有名になりました。

「雨傘革命」参加者は、中国政府がネット規制に対抗して Firechatを使って連絡・連携しました。
デモの際は、Firechatの香港からの新規ダウンロードが10万人を超え、同時接続数も3万を超えたそうです。

イラクでも政府のネット規制により、 Firechatユーザが4万を超えたとBBCが報道しています。

砂漠に6万5千人も集まったBurning Man 2014でも、Firechat は使われたそうです。

IOS版のOpen Garden Firechatも、Android版のOpen Garden Firechatもあります。


WiFi Direct

WiFi Directは、Android 4.0以降に標準実装されています。

WiFi Directは、携帯電話網を使わず、WiFiに対応する端末どうしの直接通信を可能にします。

WiFi Directは、何かをするためにはWiFi Direct接続で動作するアプリが必要になります。


The Serval Mesh

Android2.2以降に対応したP2Pのチャットアプリです。圏外になっても、WiFiやBluetoothでP2P通信ができます。

Firechatと比較されることが多いアプリです。

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