iOS9.3が S8HRでの VoLTEローミング対応

ドコモのVoLTE国際ローミングのサイトにある対応機種にiPhone SE、6s/6s Plus、6/6 Plus が追加されています。

S8HRでVoLTEローミングは、ドコモが2015年10月からVoLTEの海外対応として開始していますが、対応機種が、Android端末だけでした。

このVoLTEローミングに、iOS 9.3が対対応したため、iPhoneのVoLTE対応機種(SE、6s/6s Plus、6/6 Plus )にiOS 9.3を入れるとS8HR方式のドコモのVoLTE国際ローミング対応になります。

2つのVoLTEローミング方式:S8HRとLBO

VoLTEのローミングには、S8HR:S8 Home Routed方式と、LBO:Local Breakout方式があります。

LBOS8HRの、どちらが主流になるかは未知です。

S8HR:S8 Home Routed

S8HRでは、在圏網側に音声用のゲートウエイ設備やSIP中継サーバー(P-CSCF)などの音声処理用の設備が必要ありません。

データローミング用のインフラがあればVoLTEのローミングができるため、軽負担かつ迅速にVoLTEローミングを開始することができます。
VoLTEトラフィクであることを、APN(Access Point Name)とVoLTEに紐づくQoSで識別するだけです。

S8HRでは、電番解析をホーム網側だけで行います。このため、ダイヤルする番号が3Gの回線交換方式と異なる場合があります。

S8HR方式では、ホーム網で番号を分析するので、滞在国内宛の発信であっても、「+」を画面表示させて相手先の国番号からダイアルが必要になることがあります。

3G音声音声通話(回線交換)では、滞在国の網でも番号分析を行っているので、「+」を画面表示させて相手先の国番号からダイアルしなくても、 滞在国の番号に発信可能です。

ドコモVoLTE国際ローミングでは、位置情報登録応答時にMMEが110番などの緊急呼番号「Emergency Number List」をローミング端末に通知して、滞在国の緊急呼番号を認識させます(端末は、最大10の緊急呼番号を登録できるように3GPP TS 24.301で規定されています)。

これにより、滞在先の国に応じてホーム網で管理する必要が生じてしまうことを回避できます。

VoLTE Roaming.png

LBO:Local Breakout

LBOは、3GPP Rel.12でVoLTEのローミング方式として標準化された方式です。

滞在先の網とホーム網のSIP中継サーバー(P-CSCF)どうしを、備(IBCF:Inter Connection Border Function/TrGW:Translation Gateway)を介して接続します。

端末から発信されたVoLTEメッセージは,滞在先のP-CSCFから,ホーム網のS-CSCFに送られ,ホーム網のS-CSCFでメッセージの分析を行います。

滞在国(発端末の在圏網)とホーム網の両方に、VoLTE処理用の設備が必要になりますが、端末側で緊急呼とVoLTEで別制御しなくても、緊急呼をP-CSCF(Proxy Call Session Control Function) からE-CSCF(Emergency Call Session Control Function)へ送り、滞在先の網で処理することができます。

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