日本通信,ソフバンに勝訴確実

総務省が、日本通信㈱からの協議再開命令の申立て関する答申を公開しました。

ソフトバンクに接続を拒否されたので何とかして欲しい - と日本通信が総務省に調停を依頼した件に対する答申です。

答申では、協議を再開すべき(接続すべき)だとしています。

ソフトバンクのSIMロック端末を、SIMロック解除せず日本通信の格安SIMで利用可能にすべきだとの答申です。

答申にそってた命令を総務大臣が出すのはほぼ恒例です。

答申の概要

両社の主張

答申を出すための審議過程で、日本通信とソフトバンクが展開した主張は以下のとおりです。

日本通信からソフトバンクへの要求

  • ソフトバンクの「SIMロック」がかかったままの端末でも通信が可能となる接続をしたい
  • 具体的には、ソフトバンクが販売した「SIMロック端末」でも、ロックがかかっていない端末でも使えるSIMカードを提供して欲しい

ソフトバンクが接続を拒否したことがないしている理由

  • 日本通信とは、電気的には接続して通信が可能であり、電気通信設備間の接続を拒否した事実はない
  • 「SIMロック端末」では通信できないのは、制限のあるSIMカードを提供しているからである
  • SIMカードは電気通信設備、電気通信回線設備のいずれにも該当しない
  • したがって、「SIMロック端末」では使えなくする制限がSIMカードにかかっていても電気通信事業法に抵触しない
  • 日本通信からの申立ては直ちに却下されるべきである

答申の結論

答申は、「本件接続に関する協議再開を命ずることは相当であると判断する。」と結論しています。

したがって、「SIMロック端末」を使った通信を可能とする接続を求めている日本通信の請求に応じる義務が、ソフトバンクに生じます。

これは、MNOが「SIMロック」をかけた端末でも、MVNOのSIMが使えるようにすべきだという結論でもあります。

HLR解放は議論されず

HLRの解放によってMVNOの独自SIM発行を実現するのか、HLR/HSSを解放せずにその他の手段で実現するかについては答申は言及していません。

自社でHLR/MSSを持てないMVNOは、MNOからSIMカードは提供を受けています。

MNOのHLR/HSSと接続して認証をする必要があるためです。

MNOがHLR/MSSを解放すれば、MVNOが自前のHLR/MSSを持って独自にSIMを発行することができますが、今のところ、ドコモがIIJに対してHLR/MSSの解放を合意した例があるだけです。

SIMカードが電気通信設備か

答申では、「SIMカードが電気通信設備かどうかは関係ない」として、SIMカードが電気通信設備かどうかの判断をしていません。

法の立法目的は、実際に通信が可能となることを求めるものであって、単に電気的に接続するだけではなく実際に通信が可能とならなければ無意味

SI Mカードが電気通信設備又は電気通信回線設備であるかどうかにかかわらず、 SIMカードの提供が「SIMロック端末」を使っての通信に必須なものであるから、日本通信がソフトバンクに「SIMロック端末」でも通信できるSIM カードの提供を求める行為は、接続の請求の一環をなすものと認められる。

日本通信との接続を拒否できる理由はない

ソフトバンクが正当に接続を拒否できる以下の理由のどれにも該当しない

  • 「電気通信 役務の円滑な提供に支障が生ずるおそれがある
  • 総務省令で定める正当な理由がある
  • 「電気通信設備の接続を請求した他の電気通信事業者がその電気通信回線設備の接続に関し負担すべき金額の支払いを怠り、又は怠るおそれがある
  • 「電気通信設備の接続に応ずるための電気通信回線設備の設置又は改修が 技術的又は経済的に著しく困難である

経緯

2015年9月:日本通信がソフトバンクへのHLR接続を申し入れ

2016年9月:ソフトバンクにHLR接続を拒否されたとして日本通信が総務省に申立て

2017年1月:総務省が申立てに対する答申公開

最近のブログ記事

ドコモ、春からLoRa 提供開始
h2{ font-size:120%…
日本通信,ソフバンに勝訴確実
h2{ font-size:120%…
GmailがJavaScript規制開始
Gmailで、Java Scriptフ…
カスタム検索