エリア品質重視のソフバン

基地局を高密度に配置してエリア品質を上げることを、エリア面積を広げて人口カバー率を上げることより優先して、ソフトバンクが3.5GHz基地局整備を行っています。

下記は、MNOが総務省に提出している「四半期報告の概要及び確認」の2017年1-3月期報告からの数値です。


ソフバン KDDI ドコモ
2017年
7月現在
特定基地局数 2,659 1,720 3,393
内高度特定基地局数 986 1 1
人口カバー率 5.2% 4.6% 9.8%
エリア内人口 659万 583万 1242万
エリア内人口1万人
あたりの基地局数
4.0 2.9 2.7
2019年
度末
(計画)
特定基地局数 23,031 16,973 17,585
人口カバー率 50.50% 51.40% 55.50%
エリア内人口 6402万 6516万 7036万
エリア内人口1万人
あたりの基地局数
3.6 2.7 2.7

これを見ると、2017年3月時点の3.5GHz帯基地局数はドコモが最多で、人口カバー率もドコモが最高です。

しかし、エリア内人口1万人あたりの基地局数をみると、ドコモ2.7局/1万人に対して、ソフトバンクは4.0局/1万人です。

ソフトバンクのほうが高密度に基地局を配置していることがわかります。

2020年度3月末の計画値も、ソフトバンク:3.6局/1万人、ドコモ:2.7局/1万人で、ソフトバンクのほうが1.3倍高密度です。

高密度に基地局が配置されているほうが、まばらに基地局が配置されているより、エリア品質を上げることが容易になります。

ソフトバンクの低速撲滅策によある基地局のクラウド化(クラウドRAN)によるDistributed MIMO は、高密度基地局配置を可能とし、高密度のメリットを得やすいシステムです。

高速対応局も多い

3.5GHz高度特定基地局数もソフトバンクが、986局あるのに対して、他社は1局だけです。

高度特定基地局は、「最速1Gbpsの通信速度を実現可能なシステムで、使用する無線設備と同等以上の通信速度を有する回線を使用する基地局」と総務省が開設指針で定義している高速対応基地局です

高速対応の基地局を増やせば、エリア内の通信品質が向上します。

高速対応の基地局を多数整備しても、エリア面積や人口カバー率は、普通の基地局を同数置いた場合と同じでなので、ソフトバンクは、エリア拡大よりエリア品質向上を指向しているものと思われます。

2.5GHz帯(Band41)も高密度

ソフトバンク(WCP)の2.5GHz帯(Band41)基地局数は、14万局ほどあるようです。

総務省集計値では2.5GHzの基地局は2017年7月現在で17.8万です。

2017年7月現在の基地局数の総務省集計値をみると以下のようになっています。

LTEと3Gの
基地局数
LTE
基地局数
3G
基地局数
BWA
基地局数
PHS
基地局数
その他
214,830 88,150 117,725 178,482 113,741 61,614


UQの2.5GHz帯の基地局数は、2017年2月に3万局になったそうです。

H29.6.1現在地域BWAの基地局数は805ですから、17.8万から3万と805をを引いた残りの14万局ほどがソフトバンク(WCP)の基地局の合計です。

14万局は、3万局強のUQ WiMAXはもちろん、セルの小さいPHSの基地局数11万を上回る数です。

2.5GHz帯でもPHSの基地局以上に高密度で基地局を配置しているようです。

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