ソフトバンクが低速撲滅策

ソフトバンクが低速撲滅を目的とした品質改善策を発表しました。

TD-LTEで運用している2.5GHz帯(Band41)と3.5GHz帯(Band42ha)の品質改善対象です。

Band 42は、iPhone 8/8Plus、iPhone Xが新たに対応した周波数帯です。

Band 41には、iPhone6以降のiPhoneが対応しています。

iPhoneユーザー比率が高いソフトバンクが、Band42とBand41の両方に対応したiPhone 8/8Plus、iPhone X 発表直後に発表した品質改善策なので、iPhoneを意識した改善策だと思われます

品質改善策は、下記技術により3Mbpsを下回るような「低速撲滅」を目標としています。

  • Massive MIMO 2.0  (対象:2.5GHz帯と3.5GHz帯)
  • Distributed MIMO    (対象:2.5GHz帯)
  • MultiUser MIMO     (対象:2.5GHz帯)
  • UL MultiUser MIMO (対象:2.5GHz帯)

Massive MIMO 2.0

2.5GHz帯と3.5GHz帯での帯域幅を、20MHzから30MHzへと1.5倍に拡大した「Massive MIMO」を、ソフバンが「Massive MIMO 2.0」と呼称しています。

Massive MIMO

下りの方向の空間多重と干渉低減により速度低下を緩和します。

基地局の多素子アンテナを置き、数十~数百本素子の素子でフェイズドアレーを構成し、各素子から送信する信号の位相を制御することにより指向性の高いビームを動的に形成して、端末に向け放射します。

セクター内の個々の端末に向けて複数のビームを発射するマルチビーム空間多重化です。

Distributed MIMO

1つのゾーンに複数の小基地局を配置し、小基地局同士を協調して動作させることで、干渉を悪化させることなく基地局を高密度に配置する技術です。

混雑するエリアに高密度に置局すれば、混雑緩和が期待できます。

基地局のクラウド化(クラウドRAN)による基地局の制御によって複数の基地局を仮想的に1つの基地局として運用することで実現できるため、端末側の対応不要な点もメリットです。

MultiUser MIMO

SU-MIMOとMU-MIMO

指向性毎に異なる信号を送信することにより形成する複数のストリームを、端末毎に割り振るMIMOです。

端末のアンテナは、基地局のアンテナのように数十から数百といった数まで多素子化すること困難ですが、複数端末の信号を同時に送信または受信することによって、仮想的に基地局と複数端末局のアンテナ素子数を飛躍的に多数化できます。

1端末当たりの最大速度は増えませんが、1セクターに複数の端末が在圏している場合には、基地局から同時に送信できる相手端末数が増えるので、無線空間の空きを待つ時間が減り、混雑は緩和されます。

ソフバンでは最大4つのレイヤーをMU-MIMOで構築し、下り通信時の速度低下を抑止します。

MU-MIMOは、無線LANの802.11acでも採用されています。

UL MultiUser MIMO

上り方向の「MultiUser MIMO」です。複数の端末から同時に送信されてくる信号を、基地局の多素子アンテナで受信し分離します。

複数端末からの同時送信により、無線空間の空き待ち時間が減り、上りの混雑緩和が期待できます。

9月22日から展開

これらの機能は、既存基地局のアップデートにより、9月22日から順次商用展開開始されます。

3.5GHz帯(Band 42)の基地局数は、ソフトバンクは現在約4千。2020年3月までに2.3万局にする計画です。

2.5GHz帯(Band 41)で運用しているソフトバンク(Wireless City Planning)の基地局数は約15万程度です。

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