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昨日の日経新聞によると、ドコモが今年度内にLTE基地局を1000局開設するそうです。
報道されている内容は以下のとおりです。

  • 通信速度:
    37.5Mbps(たぶん下り最大)。
    3年後には100Mbpsへ
  • 端末発売時期:
    2010年12月:カード型端末発売
    2010年内:電話型端末発売
  • 基地局数・投資額:
    2010年度内:1,000局
    2011年度投資:費用は350億円
    今後3年間で3400億円投資
350億円を1,000局で割ると、単純計算で1局あたり3,500万円です。
今後3年間に3400憶円投資するそうですので、1局3500万だとすると基地局数は1万。ドコモの基地局の1/4程度がLTE対応ということになります。

AppleがLTEの技術者募集

Appleleの求人ページで、LTEの技術者募集をしています。
iPhoneやiPadがLTE対応になって、iPhone 3.9GS とかiPhone 4GS とかが出てくる予感がします。

募集要項は、「Software Manager募集」となっています。
条件は、
  • 以下の技術に精通している技術者
    WCDMA/UMTS, HSPA, HSPA+, LTE etc.
    (CDMA2000やGSMは選外のようです)
  • 3GPP/3GPP2での活動経験者
  • 5年以上の経験
この他にも管理能力やリーダーシップなどが求めれれています。

Qualcommが通信事業者に

Qualcommが、インドの周波数オークションに応札する手続きをとった発表しています。
落札できれば、Qualcommがインドで通信事業を開始することになります。

Qualcommの計画
  • 応札するのは2.3G帯の使用権
  • インドで中国仕様のTD-LTEを展開する
  • 事業は単独でなくインドの現地資本と共同
  • インド政府が現地資本の参加を条件にしているため

TD-LTEが5月デビュー

中国政府は、TD-LTEで、上海万博すべての主要パビリオンに屋内カバレッジを提供する計画が、すこしずつ盛り上がっています。
TD-LTE網構築には、中興、華為、大唐、モトローラ、普天、ノキアシーメンズ、エリクソンなどのメーカーが参加します。

11月16日 29MbpsのTD-LTE提供Hauweiが発表
01月08日 TD-LTE フィールドテスト段階に
01月19日 TD-LTE 70Mbpsを記録
02月26日 TD-LTE展開にMotoloraが成功
02月26日 TD-LTE 80Mbpsを達成
03月08日 TD-LTE 80Mbpsを上海ベルアルカテルが達成

5月1日の開幕では、100Mbpsを超える世界初のTD-LTEを、中国の最先端技術として披露することになるようです。

LTEの試験結果 by Verizon

米国携帯最大手ベライゾンがLTEのフィールド・トライアル結果を発表しました。

平均速度
  • 下り:5Mbpsから12Mbps
  • 上り:2Mbpsから5Mbps
ピーク速度
  • 下り:40Mbpsから50Mbps
  • 上り:20Mbpsから25Mbps

LTEとWiMAX間ローミング

 LTEとWiMAXの両方をサポートしLTEとWiMAX間でローミングできるチップ「 BCS500 4G chip」がリリースされました。Beceem CommunicationsとMotorolaが、開発したとBeceemが発表しています。

 BCS500 チップがサポートするのは
  • WiMAX 16e  (UQが採用し40Mbps接続提供中)
  • WiMAX 16m (UQが2012頃導入予定。)
  • TDD-LTE  UE Class 4(最大150Mbps)
  • FDD-LTE  UE Class 4(最大150Mbps)
  • LTEとWiMAX間ローミング・ハンドオフ

LTEに挑むWiMAX

 米SprintがWiMAXを使った次世代携帯電話(音声通話ができるハンドセット)を出すようです。

 以下のような計画をもっているようです。
  1. Sprintの子会社ClearwireのWiMAX網を1.2憶人をカバーできるように拡大。
    • 現在の27都市3千万人をカバーするWiMAX網を、年末までに、人口カバー率40%程度にする。
    • 数週間以内に、Houstonをカバーする。
    • 年末までにNew York, San Francisco,Boston, Washington などをカバーする用拡大し1.2憶人をカバーする。
  1. CDMA2000とWiMAXのデュアルモード携帯電話(音声通話ができるハンドセット)を本年上期に発売
  • WiMAX圏外はCDMA2000を使用
  • OSはAndroid
  • 製造はHTC
 「Softbank could get 4G by the Willcom back door」という不穏当な記事がありました。
 記事は、SoftbankのWillcom支援は電波免許目当てだと書いています。

 電波が使えるようになる理由を以下のように説明しています。

  1. llcomをPHS会社とXGP会社に2分割
  2. XGP会社をSoftbankが支援
  3. Softbankは、XGPを放棄(abandon)する
  4. XGP用.5GHz帯の免許で4Gサービス開始
  5. 4Gサービスは、TDD OFDMベースのシステム
     システムはWiMAX or TD-LTEになる。

 TDD方式のサービスであることで、XGP用の電波免許を他方式でも利用可能であることを示唆した内容です。

 記事のタイトルにある「Back door」 を辞書でひくと「裏門, 裏口; 内密の; 不正な, ずるい」です。
 ソフトバンクに好意的な記事ではありませんが、リアリティがあるように感じる内容です。

LG LD100-U1

 LG電子製のLTEデータカードが1月20日に総務省の技適(工事設計認証)を取得しました。

 認証を取得したのはLG LD100-U1(写真右)。

 認証取得により、合法的に日本国内で電波を出して使用することができます。なお、認定書(写真下)をみると、認定されたのは2GHz帯での使用です。2014年から使える1.5GHz帯対応ではありません。

 今回の認証獲得を受け、「LD100」をことし商用化する実際のネットテストに供給するそうです

 技適認証は、技術基準適合証明と工事設計認証の2種類ありますが、LGが取得したのは工事設計認証です。工事設計認証、1台毎の認証である技術基準適合証明とちがい、メーカー製情報通信機器の大量生産品向けの制度です。

商用LTEの実測値- 続報

 スウェーデンのTeliaSonerが始めた世界初の商用LTEサービスの実力についてのNorthstream ブログに、最近の測定値が出ていました。

 前回測定は「商用LTEの実測値」で紹介したとおり、 
  • 下り:12Mbps未満
  • 上り:5Mbps未満
でしたが、今回の測定では、

下りがしばしば25Mbpsを超え、45Mbpsが出たこともあった
となっています。
 スウェーデンのTeliaSonerが始めた世界初の商用LTEサービスの実力が、ITWorldの記事にでていました。
  • 下り:12Mbps未満
  • 上り:5Mbps未満
これが、TeliaSonerのLTEサービスの実力のようです。実際に測定したNorthstreamブログには、
  • 電波が強い場所でもパケットロスが頻繁に発生
  • 室内は圏外になる
とも書かれています。
 ドコモがStork SSX-3000をLTE用に調達します。SSX-3000は、eNodeBの集約、S-GWの機能などを持っています。
 固定網では、スペインのTelefonicaが100Gbps Etherのトライアルを行いました。使ったのはHuaweiのOSN 6800。100GbpsのEthernet、802.3baの相互接続テストも行われています。

 LTEや802.3baなどによるネットの高速化が、モバイル網でも固定網でも、続いていますが、ユーザニーズに応えて高速化しているだけでなく、通信事業者の都合で高速化が加速している傾向もあります。
 ドコモがLTEとW-CDMAで共用可能な基地局設備を発表しました。
 発表されたのは、基地局設備からアンテナだけを光ファイバーで延長して別置きにする「光張出し基地局用の無線装置(RRE)」です。

 ドコモのLTEは、以下のような構成で導入LTERNの構成は、
    • 当初はeNode-BもNode-B同様RNC配下に置く。その後eNode-BからS-GWへ直結する構成に順次移行する
    • Node-Bの先にアンテナを持つPRE(光張り出し子機)CPRI(光ケーブル)でつないでいるが、CPRIにeNode-Bを割り込ます構成でスタートする
 といった構成になるようです。LTEサービスは75Mbpsで開始することなどの詳細は公表済みです。
 詳しくは、「ドコモのLTEは75Mから」の記事を参照してください。

高速HSPAとLTEのマルチモード

 W-CDMAで42Mbpsを実現し、さらにW-CDMAとLTEのマルチモードの実証も行われました。実証実験を行ったのは、世界初の商用LTEベンダーの1つとなったEricssonです。

W-CDMA
下り
上り

MIMO64
QAM
Dual
Cell
下り
最大

16
QAM
上り
最大
Rel.99
NoNoNo2Mbps
No768Kbps
HSDPA Rel.5
NoNoNo14.4Mbps
--
HSUPA Rel.6
NoNoNo-
-5.76Mbps
HSPA   Rel.6
NoNoNo14.4Mbps

5.76Mbps
HSPA+ Rel.7
2x2NoNo28Mbps
Yes11.5Mbps
HSPA+ Rel.8
2x2YesNo42Mbps
Yes11.5Mbps
DC-HSPA Rel.9
2x2
Yes84Mbps
Yes11.5Mbps
 42MbpsのW-CDMAは、3GPPのHSPA+ Release 8仕様の下り42Mbps/上り11.5Mbpsです。
 下りは2x2のMIMOで、64QAM。上りは16QAMを使っています。

 既存のW-CDMA網に1つ、2つLTE基地局を導入しLTE対応とし、他のエリアはW-CDMAを使う端末をリリースすることができます。その後で、 LTE局を増やすか、W-CDMAを高速化するかをコストに応じて選択することができます。全面LTEせずに済みますので、低コストでLTE導入を実現で きます。

 今回の実証実験に使ったLTEはClass3のUEを使っており、下り100Mbps/上り50Mbpsです。
LTE
UE
登り下り
MIMMO64
QAM
上り 最大64
QAM
下り 最大
Class 1NOYES10MbpsNO5Mbps
Class 22x2YES50MbpsNO25Mbps
Class 32x2YES100MbpsNO50Mbps
Class 42x2YES150MbpsNO50Mbps
Class 54x4YES300MbpsYES75Mbps
 LTEのUEの標準は表のとおりです。 UE Class1や2は規格があるだけでだれも使いそうもありませんので、実質UE3からスタートです 。

 Ericssonは、この実験に使ったシステムもM710と呼んでいます。
 M710は、W-CDMA(HSPA+)とLTEだけでなく、GSMもサーポートしています。
  • LTE
     (UE クラス3 100M/50M)
     (FDD LTE)
     (1.4, 3, 5, 10, 15, 20M帯域をサポート)
  • W-CDMA
     (HSPA+ 42M/11.5M)
  • GSM
     (GPRS/EDGE)
実用化を目指して各種機能も盛り込んでいます。
  • A-GPS
  • USB 2.0
  • ファームのアップデータ機能
  • SIMロック
  • IMEI保護
  • Secure boot
  • 暗号化の高速化

ついにLTEが商用化 - 世界初

 スウェーデンのTeliaSoneraが世界初のLTEを開始しました。世界初の4G(LTE)サービスとTelaSoneraは発表しています。

 TelefSoneraの4G(LTE)サービス
 
  • 速度は下り最大速度は、20Mbps~80Mbps
  • 当初端末はサムスン電子製のUSB接続のモデム(GT-B3710)のみ
  • 当所は、エリアはストックホルムとオスロの2都市限定
  • ストックホルムでは、エリクソンの機器でLTE網を構築
  • オスロでは、華為技術有限公司Huawaiの機器でLTE網を構築
  • LTEは、Rel.8準拠。FDD
  • 料金は来年7月1日まで月額約4500円。以降は月額約7500
  • 電波は,2.6GHzに 50Mbps幅(5MHz帯域2つのペアを5つ)
     電波免許は20年で819千ユーロ(1億円)
 最高速度は、Netcomのページに 「All bruk (Normalhastighet 20 til 80 Mbps)」と記載されていますが、最大が20~80Mbpsというのが今一つしっくりきません。3Gの10倍高速だと宣伝はしていますが、速度に関してはやや歯切れが悪い感じです。

LTEは、75Mbpsから

  端末タイプと帯域による最大通信速度マトリクス
帯域
5MHz 10MHz 15MHz 20MHz
UE1 5Mbps 10Mbps 10Mbps 10Mbps
UE2 10Mbps 10Mbps 10Mbps 10Mbps
UE3 37.5Mbps 75Mbps 100Mbps 100Mbps
UE4 37.5Mbps 75Mbps 113Mbps 150Mbps
UE5 75Mbps 150Mbps 225Mbps 300Mbps
 ドコモのLTE導入計画はおおよそ以下のとおりです。
 ドコモの皆さんが講演等で説明している内容ですが、オフィシャルなアナウンスではありません。
■速度
  • 2010年:37.5~75Mbps
    ・基本は5Mhz幅で37.5M
    ・一部地域は10MHz幅で75M
    ・端末UE3クラス
  • 2012年:100Mbps~
    ・15MHzの帯域使用開始
    ・UE5になれば~225Mbps
■時期
  • 2010年:カード型端末(データ専用)発売
  • 2011年:ハンドセット(通話+データ)発売

  CDMA2000 も、W-CDMA も、LTEにも対応する究極のチップセットMDM9600を、 Qualcomm がサンプル提供開始 しました。

  Qualcommからの予告 にあったUMB対応はなくなり、3GPP2の規格だけに対応する9800も出てきていません。一方、対応可能最高速度は、予告の2倍になって下り100Mbps/上り50Mbpsになっています。
 MSM9200 と MSM 9600 の仕様は以下のとおりです。

  MSM9200 MSM9600
CDMA2000 EV-DO Rev.B   OK
SV-DO   OK
cdma 1x   OK
UMTS W-CDMA
TD-CDMA
OK OK
HSPA+ OK OK
LTE LTE OK OK
SV-LTE   OK

  UMTS 対応であり、TDDにもFDDにも対応しているということは、ドコモのW-CDMAと欧州 のTD-CDMA(UMTS TDD)のどちらにも対応していると思われます。

 MSM9600は、CDMA2000に対応しているだけでなく、SV:Simultaneous Voice Dataに対応しており、 音声通話とデータ通信が同時にできる仕様になっている点も、MSM9200との違いです。

 対応バンド(周波数帯)は、不明です。最近のチップは800M,1.9G,2G対応くらいは当たり前ですし、 Qualcomm の発表 にE-Mobileの名前が出てきていますので、1.7G対応にも、ぬかりはないと思われます。

 3GPP2から3GPP標準に乗り換えるKDDIやVerizonなどの通信事業者にとっては 待望のチップセットだろうと思われます。

Appleが、W-CDMAだけでなく、CDMA2000 や GSMにも対応したiPhoneの発売を計画中という噂が流れています ( 記事1 記事2 記事3 記事4 ) なっていますが、MDM9600を使えば、実現できることになります。 来年秋には、CDMA2000陣営のVerizonから"World Mode iPhone"が発売になるとの噂もあります。現在、iPhoneはW-CDMA網を運営してるAT&Tが米国内独占販売をしていますが、 AT&Tの独占が崩し、Verizonから販売らしいです。

    これを日本に当てはめると、iPhoneがソフトバンクだけでなく、cdma2000網を使っているau発売ということもあります。 通信事業者の縛りがなくなるのであれば、ドコモやe-mobileもiPhone発売。という想像もできます。
通信事業者各社が、自腹で販売奨励金をばら撒いてiPhoneの販売競争を繰り広げることになるのでしょうか。 リンゴ姫に貢ぎ続ける哀れな通信事業者たちという構図ですね。

  iPhone3GSは、ドコモだけが使っている周波数(830.0MHz~840 MHz)の端末認証( 工事設計認証番号 202XY09564991 )を受けており、 iPhone 3GS(工事設計認証を受けた特定無線設備の型式又は名称は、A1303)は、ドコモからの発売できる状態です。

 携帯電話端末が通信事業者主導で開発販売されてゆく時代から、端末ベンダー主導に移りつつあることを象徴する出来事のように思います。
通信事業者が端末ベンダーを選ぶのではなく、端末ベンダーが通信事業者を選んでいるので、 ユーザ数が大きな通信事業者でないと自社仕様の端末を作ってもらえない状態は既に発生しています。ユーザ数が多ければ、 独自方式であってもチャイナモバイルの TD-SCDMAにベンダーがすり寄ってきます

これからは、開発はベンダーに任せて、研究開発費を削ってより安価にモバイル通信を実現しようとする通信事業者と、自社技術にこだわる通信事業者の競争が面白そうです。
 開発費の回収を自社ユーザだけに求めると割高になってしまいます。割高覚悟で独自仕様による差別化するか、汎用品活用による低価格をする、その両極端の間での苦悩はますます深刻になってゆくでしょう。

 総務省が、「CDMAの高度化に係る技術的条件(案)に対する意見募集」を11月5日から開始しています。
 この技術条件(案)が確定すれば、KDDIは、LTEを開始するまでのつなぎとして改定EVDO Rev.Bを採用しサービスを高速化できるようになります。


 CDMA2000を採用しているKDDIは、現在 EVDO Rev.Aにより下り3.1Mbps、上り1.8Mbpsのサービス「WIN」を提供しています。 W-CDMA採用組は、E-mobleがHSPAにより下り21Mbps、ドコモがHSDPAにより下り7.2Mbpsのサービスを提供し一歩先をいっています。

 一歩遅れた、KDDIは、「WIN」とUQのWiMAXのデュアル端末を発売し高速化、2012年には、LTEを開始しさらに高速化する予定ですが、ドコモはKDDIより2年早い2010年にはLTEを開始を予定するなど、さらに先行しているようです。

 そこで、KDDIが、マルチキャリア化を考えました。 その結果が、EVDO Rev.Bの改定版、日本名「EVDOマルチキャリア」の登場となったようです。
 これにより、下り最大9.216Mbpsを既存基地局のソフト変更だけで提供できるようになります。短期間で安価に下り最大9.216Mbpsが実現する見込みです。 さらに、基地局ハードを変更し、64QAM使用すれば、最大14.7456Mbpsも可能になります。一部地域だけ、HSPAに対応させ最大速度を持ち上げたのと同様、一部地域だけ64QAM対応にすれば、最大14.7456Mbpsと宣伝することもできます。

以下総務省の技術的条件からの抜粋による要約です。



 CDMA2000陣営のCDMA高速データ携帯無線通信システムは、LTEの導入に向かうものの、LTEの導入に先行してしてマルチキャリア化を取り入れる。即ち、既存のRev.Bの一部機能の採用を目指したもので、1利用者宛ての下り最大3キャリア、上り回線も同様に3キャリアを同時に割り当てて送受信を可能とする(China Telecomとかが計画中)。

 この方式を採用する最大のメリットは、Rev.Aの基地局側ハードウェア装置(16QAMまで対応可能)をそのまま使用することであり、ソフトウェアの更新のみでマルチキャリア化が実現可能な点にある。

 ソフトウェアのみの対応であるため、早期にマルチキャリア化が可能となることに加え、LTEが早期に導入できない地域等についても早急な高速化対応が可能となる。 なお、移動局については、マルチキャリアシステム用に開発した端末が必要となる。

 Rev.Bでは、帯域幅20MHzの場合最大15キャリアを、非連続・上下非対称、バンド間及びセクタ間キャリア配置が可能。これにより、15キャリア利用時には、最大伝送速度は下り74.5Mbps/上り27.0Mbpsとなる。 ただし、先月時点では、4以上のマルチキャリア化を実現する移動機のチップセットが開発されておいらず、実用化可能なのは最大3キャリアまでとなっている。4以上のキャリアを利用するRev.Bを採用する計画を表明した通信事業者は海外にもいない。

 このマルチキャリア方式の日本での利用を許可するかどうかを決めるため、世界の技術動向や周波数利用効率、特に電波干渉の問題をアレコレ調べてみた。その結果、問題なく早期に高速化ができそうなので、800Mhz帯と2GHz帯で、マルチキャリア利用による高速化、名づけて「EVDOマルチキャリア」を認めることにするつもりで、技術的条件(案)をまとめました。みなさんのご意見を伺ったうえで、技術的条件を確定した上で認可します。

 名称 EVDOマルチキャリア方式
上り最大速度 9.216Mbps
14.7456Mbps(64QAM使用の場合)
下り最大速度 5.5296Mbps
キャリア数 最大3波
  • 連続配置も可能
  • 800Mと2G帯同時使用も可
  • 3波のうち1波をcdma 1xに割当可能
無線周波数帯 810-830MHz,
860-875Mhz8
1920-1940NMhz,
2110Mhz-2130MHz
多元・多重化方式 下りCDM/TDM複合
上りCDMA方式
通信方式 FDD
下り変調方式 BPSK, QPSK, 8PSK,
16QAM, 64QAM
上り変調方式 BPSK, QPSK, 8PSK



という趣旨の意見募集です。

 総務省の「情報通信審議会情報通信技術分科会携帯電話等周波数有効利用方策委員会 CDMA 2000 高度データマルチキャリア方式の作業班」が、「CDMA高速データ携帯無線通信システムの高度化に係る技術的条件(案)」をまとめました。これに対する意見募集をしています。長い名前を読んでいるうちに何の話か忘れさせる、とか、名前だけ読んだだけで中身を読む気を消失させる、といった陰謀を感じるような長さです

 この技術条件(案)をまとめた委員には、ドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イーモバイル、ウィルコムなどの業界各社が名をつらねていますので、大反対が起きる見込みは無く、このまま決まるのだろうと思います。
 KDDIの他に、China Telcom(中国)と、Wana(モロッコ)が年末以降「EVDOマルチキャリア」方式を採用する予定で、実験等を展開中です。China Telecomの携帯加入者数が3544万、Wanaの加入者が3百万(09年7月時点で、携帯電話286万、EVDOデータ専用端末27万)、合わせて4千万弱。
 それにauの加入者が加わると、「EVDOマルチキャリア」の市場は、7千万加入強の市場になります。

3GPP2の標準
 改定Rev.B無線インターフェース仕様:3GPP2 C.S0024-B v2.0
 無線性能試験仕様:3GPP2 C.S0033-B

LTE対応プリウス

 トヨタがLTE対応車載端末を組み込んだPriusベースのコンセプトカーを発表したそうです。

 Wi-Fiホットスポット機能があり、車内にWi-Fi対応機器を持ち込んでネット接続も可能。
 LTE端末がダッシュボードと後部座席にを組み込まれており、端末をタッチスクリーンで直接操作できるそうです。
 機能としては、
  • WEBブラウジング(動画、音楽対応)
  • メールの送受信
  • SNSへのアクセス
  • ゲーム
  • 動画ファイル再生
などの一般的なモバイル端末の機能の他に
  • ナビゲーション
  • 交通・気象情報のリアルタイム配信
  • 車のコンディションのモニタリング
  • 車のメンテナンススケジューリング
  • 盗難防止など安全対策関連の機能
  • 自車の状態や位置などの情報を、ほかのドライバーと共有
などの機能が組み込まれているらしい。
 Voice over LTEの規格Volga Forumを9月に発表しましたが、今度は、通信事業者6社(AT&T, Orange, Telefónica, TeliaSonera, Verizon Wireless, Vodafone)と機器ベンダー6社(Alcatel-Lucent, Ericsson, Nokia Siemens Networks, Nokia, Samsung Electronics , Sony Ericsson)が手をつなぎ、「One Voice」を発足しました。
 「One Voice」は、LTE網での音声とSMSの相互接続性を確保することを目的としているそうです。
AT&Tの発表
Verizonの発表
Nokiaの発表
 3GPPの規格では、オプションとなっている仕様のうち、実際にインプリメントする仕様を決めるのが、「One Voice」の目的のようです。

 LTEの導入は、来年から始まり、2012年には33の通信事業者がLTE網を運用するようになるとみられています。
 現在の移動網では、音声は回線交換網を使用しています。LTEでは音声もIP化されます。
 LTE導入当初は、音声は引き続き回線交換網、データ(IPトラフィック)はLTE網という使いわけになるようですが、次第に音声もLTE網に移行してゆくと見られています。

 早期にLTEを導入した通信事業者は人柱になってしまうかもしれません。ドコモのW-CDMA(FOMA)が、3GPPのW-CDMA規格を先取りし過ぎて損をしたようなことが、LTEでも起こるのでしょうか。
 LTEの規格は3GPPが決めていますので、H.323やSIP,MGCP,Skinnyなどプロトコルが乱立した固定網のようなことにはなりませんが、同じSIP間でも機器ベンダーが異なると、繋がる場合も、いくつかオマジナイのような設定が必要だったりします。
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